しあわせさがせ?

たらたら日記帳

review

オトナ語の謎。 - 糸井重里,ほぼ日刊イトイ新聞

糸井重里主催の人気サイトからでた企画本なんですけど、 いちいちオトナ用語の不可思議さへの解説が笑えたねぇ。 言葉の生まれた背景と作者の苦心には同情いたします・・・

俺の考え - 本田宗一郎

表紙の似顔絵があまりにもそのまんまなのでジャケ買いした。 中味は昨今の社会における提言集なものですが、含蓄アリ。 不況の話をしていて平成不況かと思えば、戦後17年とか古いけど

ハリー・ポッターと賢者の石 (1) - J.K.ローリング

面白かったが、あそこまでメジャーになる理由が分からん。 魔法使いの少年が活躍するごく普通のファンタジーとしか。

酔って候 - 司馬遼太郎

幕末のいわゆる4賢候の話なんだが、初見の史実がでてきて なかなか心躍るものが。土佐の山内容堂って他じゃ仇役なのに 本人からの視点が新鮮。んで維新影の大物、肥前鍋島藩萌え。

博士の愛した数式 - 小川洋子

家政婦親子と80分しか記憶が持たない天才数学者との不思議友情話で、 かなり面白かった。自然と数学の美しさってのが伝わるなぁ。

竜馬がゆく(8) - 司馬遼太郎

薩長連合だの大政奉還だのは、単語も意味も知ってはいたけど 詳しく幕末を調べるほどに、どれだけ奇跡の事業か感心した。 うん、坂本竜馬すげーの一言です。発想も行動も破天荒すぎ。 描かれ方も魅力的で、この本のファンが多いのも納得だなぁ。

夜のピクニック - 恩田陸

第二回本屋大賞受賞。 昼夜通してただ歩くだけの学校行事で、大きな事件もなく 高校生たちがただ雑談を重ねていくだけなのに、読ませる。 永遠普遍の青春小説という煽りは伊達じゃなく、お勧め。

風神の門 - 司馬遼太郎

伊賀忍者・霧隠才蔵が、ある女性との出会いから、 やがて豊臣対徳川の争いに加担していくという話。 忍者モノ小説では、一二を争うほどにカッコいい。 決してどこにも属さず、ただ己のみを味方とする 天才忍者の生き方、みたいなものを堪能できる。 風魔忍者…

失踪HOLIDAY - 乙一

収録短編「しあわせは子猫のかたち」が面白い。 人付き合いの苦手な主人公が引っ越した家に、 子猫と、死んだ飼い主の幽霊が住み着いていて、 この二人と一匹で奇妙な共同生活を始めていく話。 幽霊さんと主人公の無言のかけあいが好み。 地味なチャンネル争…

となり町戦争 - 三崎亜記

突然、勃発した市ととなり町との戦争。 しかし周囲の風景は全くの普段通りの平和で、 ただ戦死者だけがどんどん増えていく。 そんな不思議な戦争に参加していくというお話。 戦争へのリアリティのなさがうまくでていて、 遠い国の戦争になぜかピンとこない自…

限りなく透明に近いブルー - 村上龍

ちょっと前の時代の米軍基地近くを舞台に、 暴力と薬とセックスに溺れる若者像を描いたもの。 その場面が本当にたやすく想像できるほどに 綿密でかつ淡々とした描写が凄まじいです。 その対象が、目を背けたくなるよな場面ばかりで 伝わりすぎてつらい感があ…

マンガ 禅の思想 - 蔡 志忠, 和田 武司, 野末 陳平

「禅」についての逸話をマンガ形式でまとめた本。 禅は興味あったが、難しいイメージが強かった。 が、この本の例え話では分かりやすい。 意味不明も結構あるが、読む価値はある。 もともと禅は「気づき」によって悟ることが多く、 ゆえに経典や荒行などの難…

対訳 21世紀を生きる君たちへ

司馬遼太郎が、国語の教科書に書き下ろした稿。 難しい表現一切無しで、50ページもない短さ。 しかし、司馬氏の、この国の未来にかける想いが すーっと伝わり、胸にこみ上げるものがあった。 私の人生は、すでに持ち時間が少ない。例えば 21世紀というもの…

道をひらく - 松下幸之助

松下幸之助を知りたいと思えばこの本かと。 見開きに一遍ずつ感懐がまとまってる構成なので、 パッと開いたページから読める気軽さがある。 内容はもちろん含蓄あって、心うたれること。 何年も古い本なのに、今の社会にも通じる先見性。 会社人だけでなく、…

NHKにようこそ! - 滝本竜彦

ひきこもり暦4年にもあるベテランダメ人間な 主人公の前に、何故か美少女が現れ、 ひきこもりからの脱出方法を教えてくれるという。 日本ひきこもり協会、略してNHK。 やばかった。私が、主人公に感情移入しすぎた。 存在しない誹謗中傷が聞こえてきたり…

沖縄文化論―忘れられた日本 - 岡本太郎

岡本太郎が沖縄で感じたことをまとめた本。 彼らしい視点から、熱っぽく沖縄が語られてます。 何も無い、原始とも言える沖縄がゆえの良さや、 八重山の歌の捕らえ方などがかなり新鮮。 1959年の話なので、今の状況と違うこともあるが 沖縄の根の流れを語る上…

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる - 梅田望夫

Web2.0といったウェブ世界で今起きている変化を googleやブログなどといった切り口からまとめた本。 話題になっているのでとりあえず読んでみたのだが、 かなり的確にウェブの構造を指摘していると思う。 amazonやgmail、はてなアンテナをバリバリ使っている…

博士の愛した数式 - 小川洋子

家政婦親子と80分しか記憶が持たない 天才数学者との不思議友情話。 かなり面白かった。 自然と数学の美しさってのが伝わるなぁ。 数学の話が結構でてくるが、特に難しくない。 むしろ阪神の話のほうが多いような気がする・・・

乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない - 橋本治

勝ち組と負け組の論理、経済の構造などのものに対して 価値観や生き方の姿を述べていく本。 「問題があまりにも単純化されて、複雑なディテールが隠されてしまう」 という意見には同意。勝ち組や負け組の二元論から、 小泉選挙の圧勝などなど経済のあり方に…

超速マスター!Eメール・履歴書・エントリーシート成功実例集〈’07年度版〉 - 上田晶美, 細田咲江

メールやエントリーシートの基本的なことや書き方を 実例をたくさん収録して解説した本。 実例集というだけあっていろんな例があって それぞれに的確につっこんでいるので、納得しやすい。 変にテクニックやマニュアルを並べた本よりも 例をたくさん追ってい…

拒否できない日本 - 関岡英之

アメリカが毎年日本に出す「年次改革要望書」という いわば日本の政策への注文書みたいなものを基に いかに日本がいいなりになっているか、という本。 確かに、アメリカって本当に自国の利益しか考えず 日本をいい餌場にしているという表現があってる。 ゴネ…

買収ファンド--ハゲタカか、経営革命か

経済部記者な和田勉が取材した、 買収ファンドの働きや実態を描く。 記者らしい、足で稼いだ取材例がたくさんある。 いくつかのファンドや非買収企業にインタビューし 場面ごとに、人がどのように思って動いたかがある。 具体例が結構あって、なかなか読み応…

絶対内定2007 - 杉村太郎

就活本の中でも、かなり有名な部類の本。 自己分析をする上で重用する人が多いのだとか。 当方も薦められて入手してみたのですが、 やらなきゃいけない自己分析質問が多すぎてゲンナリ。 しかも小学校のころの思い出や、恋愛の失敗談とか あまり関係なさそう…

面接の達人2007 バイブル版 - 中谷彰宏

これも就活関連では有名な本なのだそうだ。 面接を中心に、就活の全体の流れを解説している本。 作者の意見で、面接で本当に準備が必要なのは 「自己紹介」と「志望動機」の二つであり 他の全ての質問はこれに通じているだけという話は 当方にとって納得のい…

軍師二人 - 司馬遼太郎

司馬遼太郎の短編集。時代は戦国から関が原あたり。 表題作、「軍師二人」が印象に残る。 真田幸村と後藤又兵衛といったら 戦国時代でも最強に近い軍略家なのに、 大坂方が指揮系統がグダグダなものだから 二人とも力を存分に発揮できないでいるという構図。…

下流社会 新たな階層集団の出現 - 三浦展

世代と所得などの環境別に、生活への満足度を調べて、 現代に現れた階層化社会の出現を指摘している本。 各所で散々叩かれているように、 集計データの元が少なくて偏っているのは否めない。 数値を羅列しまくった後に、見れば分かる程度の 感想を付け足す程…

侍はこわい - 司馬遼太郎

司馬遼太郎初期短編集。今まで未収録だった話が多い。 「忍者四貫目の死」が特に面白かった。 起承転結がはっきりしていて、思いがけない流れと いい意味で裏切られどんでん返しにまんまとハマった。 どの話も、歴史小説というよりも時代劇に近いような 娯楽…

子供が減って何が悪いか! - 赤川学

統計データから少子化対策へのアプローチを考えてる本。 男女共同参画社会が進めば進むほど 出生率が上がるという政策に真っ向から反論しており なるほどなぁと納得するに値する話の流れでした。 政策の元になった統計の恣意的な見方を指摘して、 出生率向上…

敗戦真相記 - 永野護

あの永野兄弟の1人である永野護氏による 敗戦直後の演説を原稿化したもの。 太平洋戦争にいたるまでの経緯と原因、 戦いに敗れた理由や当時の日本軍や政府の状況から 米英中ソに日本の将来まで提言がされている。 海軍と陸軍の仲の悪さや戦争への見通しの甘…

電波大戦 - 本田透

電波男で一気に非モテオタクの代表人となった作者が その筋の凄まじい方たちにインタビューしていく。 インタビュー相手が 竹熊健太郎、岡田斗司夫、滝本竜彦、倉田英之と 一部の人には超豪華面子であることがポイントで、 知らない人は正直買っても面白くな…