review
糸井重里主催の人気サイトからでた企画本なんですけど、 いちいちオトナ用語の不可思議さへの解説が笑えたねぇ。 言葉の生まれた背景と作者の苦心には同情いたします・・・
表紙の似顔絵があまりにもそのまんまなのでジャケ買いした。 中味は昨今の社会における提言集なものですが、含蓄アリ。 不況の話をしていて平成不況かと思えば、戦後17年とか古いけど
面白かったが、あそこまでメジャーになる理由が分からん。 魔法使いの少年が活躍するごく普通のファンタジーとしか。
幕末のいわゆる4賢候の話なんだが、初見の史実がでてきて なかなか心躍るものが。土佐の山内容堂って他じゃ仇役なのに 本人からの視点が新鮮。んで維新影の大物、肥前鍋島藩萌え。
家政婦親子と80分しか記憶が持たない天才数学者との不思議友情話で、 かなり面白かった。自然と数学の美しさってのが伝わるなぁ。
薩長連合だの大政奉還だのは、単語も意味も知ってはいたけど 詳しく幕末を調べるほどに、どれだけ奇跡の事業か感心した。 うん、坂本竜馬すげーの一言です。発想も行動も破天荒すぎ。 描かれ方も魅力的で、この本のファンが多いのも納得だなぁ。
第二回本屋大賞受賞。 昼夜通してただ歩くだけの学校行事で、大きな事件もなく 高校生たちがただ雑談を重ねていくだけなのに、読ませる。 永遠普遍の青春小説という煽りは伊達じゃなく、お勧め。
伊賀忍者・霧隠才蔵が、ある女性との出会いから、 やがて豊臣対徳川の争いに加担していくという話。 忍者モノ小説では、一二を争うほどにカッコいい。 決してどこにも属さず、ただ己のみを味方とする 天才忍者の生き方、みたいなものを堪能できる。 風魔忍者…
収録短編「しあわせは子猫のかたち」が面白い。 人付き合いの苦手な主人公が引っ越した家に、 子猫と、死んだ飼い主の幽霊が住み着いていて、 この二人と一匹で奇妙な共同生活を始めていく話。 幽霊さんと主人公の無言のかけあいが好み。 地味なチャンネル争…
突然、勃発した市ととなり町との戦争。 しかし周囲の風景は全くの普段通りの平和で、 ただ戦死者だけがどんどん増えていく。 そんな不思議な戦争に参加していくというお話。 戦争へのリアリティのなさがうまくでていて、 遠い国の戦争になぜかピンとこない自…
ちょっと前の時代の米軍基地近くを舞台に、 暴力と薬とセックスに溺れる若者像を描いたもの。 その場面が本当にたやすく想像できるほどに 綿密でかつ淡々とした描写が凄まじいです。 その対象が、目を背けたくなるよな場面ばかりで 伝わりすぎてつらい感があ…
「禅」についての逸話をマンガ形式でまとめた本。 禅は興味あったが、難しいイメージが強かった。 が、この本の例え話では分かりやすい。 意味不明も結構あるが、読む価値はある。 もともと禅は「気づき」によって悟ることが多く、 ゆえに経典や荒行などの難…
司馬遼太郎が、国語の教科書に書き下ろした稿。 難しい表現一切無しで、50ページもない短さ。 しかし、司馬氏の、この国の未来にかける想いが すーっと伝わり、胸にこみ上げるものがあった。 私の人生は、すでに持ち時間が少ない。例えば 21世紀というもの…
松下幸之助を知りたいと思えばこの本かと。 見開きに一遍ずつ感懐がまとまってる構成なので、 パッと開いたページから読める気軽さがある。 内容はもちろん含蓄あって、心うたれること。 何年も古い本なのに、今の社会にも通じる先見性。 会社人だけでなく、…
ひきこもり暦4年にもあるベテランダメ人間な 主人公の前に、何故か美少女が現れ、 ひきこもりからの脱出方法を教えてくれるという。 日本ひきこもり協会、略してNHK。 やばかった。私が、主人公に感情移入しすぎた。 存在しない誹謗中傷が聞こえてきたり…
岡本太郎が沖縄で感じたことをまとめた本。 彼らしい視点から、熱っぽく沖縄が語られてます。 何も無い、原始とも言える沖縄がゆえの良さや、 八重山の歌の捕らえ方などがかなり新鮮。 1959年の話なので、今の状況と違うこともあるが 沖縄の根の流れを語る上…
Web2.0といったウェブ世界で今起きている変化を googleやブログなどといった切り口からまとめた本。 話題になっているのでとりあえず読んでみたのだが、 かなり的確にウェブの構造を指摘していると思う。 amazonやgmail、はてなアンテナをバリバリ使っている…
家政婦親子と80分しか記憶が持たない 天才数学者との不思議友情話。 かなり面白かった。 自然と数学の美しさってのが伝わるなぁ。 数学の話が結構でてくるが、特に難しくない。 むしろ阪神の話のほうが多いような気がする・・・
勝ち組と負け組の論理、経済の構造などのものに対して 価値観や生き方の姿を述べていく本。 「問題があまりにも単純化されて、複雑なディテールが隠されてしまう」 という意見には同意。勝ち組や負け組の二元論から、 小泉選挙の圧勝などなど経済のあり方に…
メールやエントリーシートの基本的なことや書き方を 実例をたくさん収録して解説した本。 実例集というだけあっていろんな例があって それぞれに的確につっこんでいるので、納得しやすい。 変にテクニックやマニュアルを並べた本よりも 例をたくさん追ってい…
アメリカが毎年日本に出す「年次改革要望書」という いわば日本の政策への注文書みたいなものを基に いかに日本がいいなりになっているか、という本。 確かに、アメリカって本当に自国の利益しか考えず 日本をいい餌場にしているという表現があってる。 ゴネ…
経済部記者な和田勉が取材した、 買収ファンドの働きや実態を描く。 記者らしい、足で稼いだ取材例がたくさんある。 いくつかのファンドや非買収企業にインタビューし 場面ごとに、人がどのように思って動いたかがある。 具体例が結構あって、なかなか読み応…
就活本の中でも、かなり有名な部類の本。 自己分析をする上で重用する人が多いのだとか。 当方も薦められて入手してみたのですが、 やらなきゃいけない自己分析質問が多すぎてゲンナリ。 しかも小学校のころの思い出や、恋愛の失敗談とか あまり関係なさそう…
これも就活関連では有名な本なのだそうだ。 面接を中心に、就活の全体の流れを解説している本。 作者の意見で、面接で本当に準備が必要なのは 「自己紹介」と「志望動機」の二つであり 他の全ての質問はこれに通じているだけという話は 当方にとって納得のい…
司馬遼太郎の短編集。時代は戦国から関が原あたり。 表題作、「軍師二人」が印象に残る。 真田幸村と後藤又兵衛といったら 戦国時代でも最強に近い軍略家なのに、 大坂方が指揮系統がグダグダなものだから 二人とも力を存分に発揮できないでいるという構図。…
世代と所得などの環境別に、生活への満足度を調べて、 現代に現れた階層化社会の出現を指摘している本。 各所で散々叩かれているように、 集計データの元が少なくて偏っているのは否めない。 数値を羅列しまくった後に、見れば分かる程度の 感想を付け足す程…
司馬遼太郎初期短編集。今まで未収録だった話が多い。 「忍者四貫目の死」が特に面白かった。 起承転結がはっきりしていて、思いがけない流れと いい意味で裏切られどんでん返しにまんまとハマった。 どの話も、歴史小説というよりも時代劇に近いような 娯楽…
統計データから少子化対策へのアプローチを考えてる本。 男女共同参画社会が進めば進むほど 出生率が上がるという政策に真っ向から反論しており なるほどなぁと納得するに値する話の流れでした。 政策の元になった統計の恣意的な見方を指摘して、 出生率向上…
あの永野兄弟の1人である永野護氏による 敗戦直後の演説を原稿化したもの。 太平洋戦争にいたるまでの経緯と原因、 戦いに敗れた理由や当時の日本軍や政府の状況から 米英中ソに日本の将来まで提言がされている。 海軍と陸軍の仲の悪さや戦争への見通しの甘…
電波男で一気に非モテオタクの代表人となった作者が その筋の凄まじい方たちにインタビューしていく。 インタビュー相手が 竹熊健太郎、岡田斗司夫、滝本竜彦、倉田英之と 一部の人には超豪華面子であることがポイントで、 知らない人は正直買っても面白くな…