国ごとの人間の特徴をうまく捉えたジョークの中で
日本人がでてくる部分を集めて、色々解説する本。
レストランで出てきたスープにハエが入っていたら？
ドイツ人は加熱殺菌されているから避ければ大丈夫と考える。
フランス人は蝿を潰して出汁をとって飲む。
イギリス人は皮肉を言って店を出る。
中国人は問題なくハエを食べる。
ロシア人は酔っぱらっていて気づかない。
アメリカ人は裁判沙汰（ざた）に。
アイルランド人は蝿が飲んだ分も取り戻そうとする。
日本人は周りを見て自分の皿だけなのを確認し、そっとボーイを呼ぶ。
韓国人は日本人のせいだと叫び、日の丸を燃やす。
と、こういう感じのジョークが並ぶ。この話から
穏便に事を進めようとする日本人の国民性への
話へと続くので、ジョークだけ並ぶってことはない。
でも筆者の体験談も面白いので目を通しても良いかと。
そのうち、日本人の特徴や構造について理解が進む。
ジョークってのが一番皮膚感覚に近い表現なので
ここからの解説へと踏み込むあたり、面白い。
自分らへの海外からの評価を端的に知ることは、けっこう意味があると思う。
