2006-05-05 最後の将軍―徳川慶喜 - 司馬遼太郎 review 徳川慶喜のイメージが一変した本。 余りに高すぎる予見能力と、独特の生い立ちが 慶喜の人物と当時の奇妙とも言える行動を支え、 ついには自ら幕府を葬り去るに至るまでを描く。 維新志士側からは分からない、彼の哲学に感銘。 幕府側最大の、明治維新の立役者なのは否定しまい。 幕末の見方、広がります。満足。