しあわせさがせ?

たらたら日記帳

国家の品格 - 藤原正彦

元理系で新田次郎氏の息子さんの筆者の書く日本論。


とても小気味良い感じで民主主義をこき下ろしてくれて
蹴落とす感じでもなく、読んでいて気持がよかった。
もちろん、共産主義がいいとかそういう意味ではなく
「武士道」と「情緒」こそが日本の行くべき道だとか。


確かに現代は、論理によってのみ動いているため
論理的に正しければ非常識もまかり通るという話。
弱いものいじめをしない「惻隠の情」や
卑怯を憎む武士道を大事にするという話は、響いた。


理系出身の方のせいか、書き方が筋道だっていて
感情論ではなく理論が明確。分かりやすい良本。
日本人としての国際感覚、得るには丁度良い一歩の本。