2006-05-17 魍魎の匣 - 京極夏彦 review 世に有名な京極堂シリーズ第二段。 美少女転落事件とバラバラ殺人にまつわる人々の話。 伏線や周辺知識、人物の相関関係の練りこみが半端なく、 霊能力や妖怪などへの造詣が独特の雰囲気を醸す。 そしてちらばる話の断片が最後に繋がっていくという ミステリーとしての面白さの王道を持っている。 1000ページ越えの超大作のため読むのは躊躇したが 読んでみたら続きが気になって、案外すぐに読み終えた。 もうかなり夢中になれるレベルではないかと。 前作、姑獲鳥の夏を読んでからなら、勧められる。