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しあわせさがせ?

たらたら日記帳

オトーリバースのデザイナーズノート

オトーリバースのデザイナーノートを書くことにしました。
GM春への宣伝ってのが8割ぐらいのもんです。
以下、RX主眼の流れです。共作者ごとに違う話はあるはず。

文章短くするのは諦めたので、時間あるときに読んで下さい。

まず、作るきっかけ。
割りとプッシュしてますが、ゲームジャム発のゲームです。
イベント参加レポートはこちら。

アナログボードゲームを3人・2日で1本作るまで
http://d.hatena.ne.jp/nakarx/20121223/1356274383

1泊2日でゲーム製作する鬼のようなイベントなんですが、
そもそもアナログゲームを作ったことのない人が集まった。
どうするのこれ…みたいなとこから始まった。

テーマは「rebirth」。再誕って意味です。
マヤ暦による世界終了が話題になってた時期だったのでこれ。
で、ネタ出ししてるとゲロを吐くほうのリバースが面白いねと。
そっちのリバースはスペル違うんだけどまぁいいやw
発案だれだったか分からないけど、ゴーサインは私が出しました。



途中でゲームを3つまで絞って個別製作に分かれました。
RX、AKR、NGの3名でそれぞれ1ゲームずつ担当して
進捗と完成度をみて途中で1つに絞る方向性に。
で、残ったのはAKR案の妨害可能なバーストゲーム。
なので、このゲームの本当の原案はAKRさんになります。
RX案は、その後別のゲームで拾われたけどこの時は…

あとは完成度をあげるために皆でわいわいテストプレイ。
なので、具体的にどこが誰のアイディアか決めにくいのですが
好きな酒の半分負担は計算ややこしいから0でいいとか、
アルハラ攻撃のカウンターはゲーム止まるから廃止とか、
イベントカードは甘え運ゲーだからカットとかは、私が言った話。

テストプレイ回数を増やす目的で15分程度のゲームを目指す。
このへんのゲームジャムイベントの悲喜はレポート参照で。

で、出来たゲームの名前が「アルハラシステム」。
IT会社の宴会で、部長やら社長やOLが酒を押し付け合うゲームに。
会社なのでグループ名は「アルハラシステムズ」にしました。
まさか適当につけた名前をこんなに長く使うとはな…

実は当時のルールが手元にあるので公開します。

アルハラシステム(2012年12月ゲームジャム沖縄版)
https://www.dropbox.com/sh/lnuoomotiakskdw/AACU1s_CPPPbd8RLPYd74WBwa

酒カードと点数が分かれてたりアルハラはチップ制だけど、
当時の段階で既に根幹のシステムは出来上がってました。
酒カードは自分のターンに何度も引き続けて適当なとこでやめて、
酒カードは1周耐えたら得点になる仕組み。クォーリアーズっぽい。
イベントカードが無いですが、スピリタスは6枚入ってたねぇ。
イラスト担当がおらず、クリエイティブ・コモンズ画像で頑張った。

はー出来た出来た。盛り上がってたしメデタシ。
とやりきってから半年が過ぎる。けっこうゲームの事忘れてた。
ふと周囲の人がゲームを作ったり、作らないかと誘われて
なんとなく作ろうって雰囲気になった。このへんは流れです。

地理的・時間的な都合上でNGとAKRは動けなかったので、
ルールデザインRXと、その知人のheinekenbassを誘い、
今日まで続く二人体制でのゲーム製作がスタートしました。
(このへん、外に出しにくいゴタゴタあったけど割愛)

同人ゲームの印刷所は入門なら萬印堂という話は知ってて
そこの締め切りに合わせて動こうとすると…
あれ、あと一ヶ月ないじゃん。やべぇええええ

まぁゲームの根っこはできてるので、
改良&テストプレイするだけよ。
ゲームジャムと比べりゃ熟考する時間は沢山ある。

全体の展開にメリハリが無いと思ったので
数ラウンドに区切ってプレイヤーの気分をリセットしたり、
アルハラコインを集めるとボーナス効果欲しいとの声を、
持っているとマイナスなので使え、と天邪鬼修正したり。
ゲームの展開が単調になる要素はどんどん排除するのが好み。
待ち時間短縮のため、1枚ひいたら次の手番に移したり。

酒カードと点数カードは、アルコール度数という形で合成。
実際の酒のアルコール度数と合わせるべきと思ったので、
日本酒20度とかウイスキー40度で納得感を出してみた。
ビールの5度は、1の位の足し算を避けたくて10度に切り上げ。
カクテルだけは、アルコール度数がバラバラってとこまでな。

キャラごとの酒の強さをγ-GTPにしたのは、
健康診断で飲み過ぎの指標に使われる値なのは知ってたけど、
あれ、本当に50IUを超えるとダメで80IUだと危険クラスらしい。
アルコール度数の限界値として使える!と思ったので導入。
この時点で、1ラウンドに飲む酒カード枚数が2,3枚になる。
もっと飲みまくりたいとの声はあったけど、
フレーバーを優先した形。テンポも良くなったし僥倖だった。

フレーバーとシステムの一致、というのが
私の最大の好みなので、今後もそういう作り方をするつもりです。
この時もフレーバーのために何度もシステム変えてました。
没入感を出すためにはルールが奉仕するべきって考えですね。

あと、特筆すべきは酒カード枚数の調整方法。
妙ちきりんなカード構成と思った人もいるだろうと思う。
あれは、テスト用プログラムを書いて
一番バランスがとれてキャラ特徴が出る組み合わせを
何万通りの中からポチッと出力させただけです。

予算上、全体のカード枚数を35〜45枚にする必要があって、
酒カードのアルコール度数は前述のとおり。
肝臓の限界値は、50,60,70,80の4択にしておいて、
「限界値ギリまで酒呑んだ時の期待値のキャラ差が3度以下」
となる酒カードの枚数と肝臓値って何かな〜デロデロデロン。

で、出てきた枚数のリストのうち、
キャラごとの枚数に個性がでるような組み合わせを選びました。
カクテルは平均15度で計算してるのでそこだけ注意してと。
試しに何度かテストプレイしたけど、充分なバランスだったなぁ。
肝臓値低いと扱い難しいっぽいけど、勝ち筋はあるしこれで通した。
調整の時間も少なかったしこれで良かった。

呑み会がテーマなものだから、
テストプレイヤーからこういうのがあったらいいよね、みたいな
イベント案がわんさと出てきた。これは想定外の旨味。
なので、イベントカードを導入する方向に宗旨変えしてみた。
スピリタスは1枚まで削って、呑み会っぽいネタ探しへ。

カンパイ、イッキは一番良く聞いたし
それっぽい効果もすぐに思いついたから導入。
でも流石に運ゲー過ぎるとおもって、山札操作のカードを導入。
次出てくる酒を操作するから、注文(オーダー)かなと。
もらいゲロ(チェインリバース)は効果が理不尽なので
ほとんどボツ案だったんだけど、上がってきたイラストの
緑色の顔が大変ツボったので逆転採用。絵の力すげーw
ここでも雰囲気優先主義。どこが笑いどころか、ずっと考える。
ウェーイ!とかロールプレイがでたら勝ったも同然。

ボツ案も沢山。水飲みたいとか軟弱なので却下。酒呑めよテメーら。
酒の種類が多いとちゃんぽんで悪酔いするとか、
居酒屋のトイレ待ちが大変とか、よう思いつくな皆。
この辺りは、CAMPFIRE専用のエクストラルールで復活させました。

予算上の枚数制限がすっごく辛くて、
一度作ったゲームを解体してカード削って再構成とかしてた。
今は独立させたけど、最初は酒カード裏がアルハラカードだし。
酒カードと勝利点カードの合成もそうだけど、
強い制限が結果的に新しいネタを生み出す、のは理解できた。
でも次からゲーム作るときは最初に予算を考えるべきだ…

イラストの話をすると、heinekenさんの絵は
決して萌え絵とかではない、渋めの路線だったので
是非ともこの方向でカッコイイおっさんを書いてと頼みました。
本人は可愛い女性も書きたかったらしいので(℃-uteネタ多し)、
結果的に、キャラカードは美女とおっさんという構成になりました。
無国籍な老若男女が目標だったけど、子供だけは酒あかんのでボツ。
気の強い女子はテキーラとか、沖縄のオジーは泡盛とか配役する。

私が、Illustratorってナニソレ?な人だったから、
箱絵のデザインとかフライヤーとか、もうぶれまくったなぁ。
マフィア幹部が飲み比べで抗争って所以外の
細かい設定とかはだいたいheineken案がベースになってる。
カードめくると裏にトイレの絵とか、かっ飛んでて大好きです。
ゲーム名も、オトーリとリバースを引っ掛けたのも彼の案。
嘔吐、バースト、自動リバースも含んでるしいいよね。

マニュアルはテキストファイルでいいやと思ってたけど、
見栄えが酷いので、入稿直前にInDesignで書きなおすことに。
あのマニュアル、InDesignをググりながら一晩で書いたのよ…
読みにくいのはほんと私の力不足ですすみません。

ちなみに、AKRさんにも見てもらったけど、
ゲームジャムで作った奴とは既に別ゲーだけど楽しいですね、
と後日コメントもらって安堵しました。魔改造したからねぇ…
飲み過ぎるとバースト&アルハラで妨害って
根幹がしっかりあったので私が暴れられたという感謝。

2013年8月末の萬印堂の早割になんとかギリギリ入稿して、
フライヤーなりを作ってたけど基本的にネットだけで告知して、
運命のGM2013秋を迎えるわけです。30歳にして初めての同人活動

絵を公開したときに、すごい勢いで取り置き予約が埋まって
これくるんじゃないかなと思っていたらやっぱり売れた。
はぁ、良かったよかった…

この時は50個作って、42個売れればトントンという原価率でした。
まぁいけるやろと思って実際に売れたまではよかったんですが、
付き合いで配ったり自分達の取り置き分を数えてなかったので、
売り切れても実はちょっとだけ赤字というのに後から気づいた。
その節はご迷惑おかけしましたm(__)m>アルハラメンバー

あとは、まぁネットに書いた話が多いかな。大好評でした。
評判良かったのでクラウドファンディングに挑戦してみたり。

初めてのボドゲファンディングまとめCommentsAdd Star
http://d.hatena.ne.jp/nakarx/20140107/1389106059

GM大阪やGM2014春に行ったり、新作つくってみたり。

ビバニクの内容紹介記事
http://alhara-systems.hatenablog.com/entry/about-vivaniku
ビバニク取り置き受け付け
http://agc-okinawa.doorkeeper.jp/events/11398
オトーリバースの内容紹介記事
http://alhara-systems.hatenablog.com/entry/about-otore
オトーリバース取り置き受け付け
http://agc-okinawa.doorkeeper.jp/events/11431

デザイナーノートって何を書くのか調べてから
書けばよかったかな…時系列で思ったこと並べただけでした。
まぁいっか。

というわけで、処女作「オトーリバース」が生まれたのでした。
今度の販売が在庫の最終放出なので、よければお買い求め下さい。
新作「ビバニク」も仕上がってるよー。どぞどぞ。