しあわせさがせ?

たらたら日記帳

あえて嘘をついた日の話

よつばと!の最新刊で
嘘ついたよつばにとーちゃんがどーたらのシーンが
本当に温かい愛情みたいなものに包まれていていいなぁと。
うん、嘘はよくないよねー。人間曲がるよほんと。


で、不意に俺が嘘を付いたときの話をしたくなった。
まぁ日常的に知ったかぶり程度の嘘はついてしまうので
よくないなといいつつも忘却の彼方へ追いやられがち。


けど、以前某所某人についた嘘だけは未だに覚えてます。
その人は向き合うのもしんどいくらい俺の苦手な人でした。
俺の心象悪いだけで、世間的にはいい人だし凄い人です。
つか、知ってる人は特定余裕ですけどね。


きっかけは飲み会でビール何杯飲んだかって話題で
いちいち数えてないから適当に3杯とか答えたんですよ。
それ以上飲んだ気もするけど話もめんどくさかったので。
そしたら別のとこから俺の酒量を聞いていたらしく


「今、本当のことを言わないと俺はお前を見捨てるぞ」と。


いつも適当なことを言っている俺のことが本当に不快、
もしくは改めたかったんだろうなぁ。
ビールに限らず、つもりつもったものがあったのでしょう。
確実に真剣だし、あの瞬間の空気は張り詰めた。
最後通告でもあり、最後の助け舟だったように思う。


「あっはっはー、たぶん3杯ぐらいでしたよ。覚えてませんが」
「そうか」


ちゃんと思い出してやっぱ10杯でした!とか言えばいいのに
ここで俺は、嘘を付くのを選びました。
あ、ここで嘘をついたらこの人との関係は終われるんだ、
こんなに疲れているけど、楽になれるんだなぁ・・・って。


表面上はその後もその人とは普通の付き合いが続きましたが
必要最小限で済ませて、大事なところは踏み込みませんでした。
その人はとってもがっかりしたと思うし、
差し出された手を、意図的に嘘ついてばっさり
自分で直接はじくって人間としてどうなんだろうとは思う。


人間的に面白くて尊敬できるし、学びたい気持ちもあったのに
俺が一方的に合わないって決めたんです。だってしんどい!
たから、その人から逃げたことによる心の安寧は確かにあった。
善意にNOを突きつけて、得られたものも大きかった。


その人とは今では疎遠になってしまったのですが、
もしも会うことがあるのならどんな話をしたらいいのだろか。
謝るのかな、逃げるのかな、知らないふりするのかな。
自分でもまだ分かりません。


嘘つくたびにそんなこと思い出してます。