大学の机に積み上げてある荷物が増えすぎて
魔境といっても過言ではない状態になったので、ぷち反省してみた。
そこで、久しぶりに荷物の整理。
何年か前からうすうす感づいており、かつ認めたくなかったのだが
俺はどうやら片付けが相当下手糞らしい。
原因も、物が捨てられないという一点につきよう。
何かに使うよなと可能性を思うと、どうして捨てることなぞ出来ようか？
掃除していると、荷物の奥から発掘される意外なモノ探しが楽しい。
すると箱の底からアロンアルファが出てきた。
俺はこのとき本当に喜んだんよ。
というのも、ある日うちの学科名物な三つ編み先生が、突如部屋にやってきて
「瞬間接着剤あったら貸してくれる〜？」とか聞いてきたんです。
当時既に買い置きしてあった瞬間接着剤を渡そうと、俺は荷物を必死で漁った。
１分、２分、でてこない。あれ、くそ何処いったんだ俺の接着剤。
散々待たせた挙句、諦めて僕らの前から去っていった先生。
そう、あの時出てこなかった瞬間接着剤が、今更でてきたのです。
なんだろうこの安堵・絶望・達観が入り混じった複雑な気持ちは。
そんなに渡せなかったのが悔しかったのか俺は。
結局瞬間接着剤は、それっきり使われることはありませんでした。
「こんなこともあろうかとっ！！」
男なら一度は言って見たい台詞だと思っているので、
今日も俺の机には一見無駄とも思える荷物が積み重なる。
一生に一度でもいい、必要とされたときにすぐに渡せるとかっこいいよね。
だから、悔しいんだやっぱり。
次こそは絶対に渡す。
そんな荷物がいっぱいなのでやっぱり捨てられません。
だから「こんなのが欲しいんだけど？」なご用命は俺までぜひ。
