しあわせさがせ?

たらたら日記帳

明日を夢見る音楽少年


音楽を聴きながら歩いて家まで向かう途中、充電を忘れていて
愛用のiPod nanoのバッテリーが切れてしまった。
しょうがないので久しぶりにiPod無しで、街の雑音を聞きながら歩く。


通行人の足跡、車の加速具合、鳥の鳴き声、風の音。
これはこれで興味を掻きたてられるような、自然に耳に入ってくる音。
20年近くもこの街に住んでいるので流石に愛着が湧いている。
音の一つ一つが、その場所での思い出にリンクして、こらまた風流じゃないの。


不意に、ミスチル系統の曲を歌っている声と、ギターの音がする。
観ると、アコギをもって大声で熱唱している少年がいるではないか。
サトウキビ畑のど真ん中で人は俺と彼だけ、真冬でクソ寒い午後9時過ぎ。
どうやら唄の練習中のところに出くわしてしまったらしい。


目が合った・・・仕方無しに目で会釈とかしてみたら
恥ずかしくなったのか、歌声がしょろろろんと急に小さくなってしまった。
ちょっと悪いことをした気分になってしまって、早急に立ち去る。


後から考えたら、冬の寒空の下、一生懸命歌の練習するなんていい奴じゃん。
だれもいなさそうな場所をわざわざ選んでさ、真っ暗な畑で歌ってるんだよな。
特に練習もせず国際通りとかにくる奴らとかと比べたら、なんか感心。


これで歌がうまけりゃいい話だったんだけど・・・大成は厳しいなありゃ・・・